経済学を勉強してみる
作成:2018.1.6
更新:2018.2.5
はじめに
「経済学」を本当にビジネスで使うための学び方
http://diamond.jp/articles/-/150374
参考:野村ホールディングスHP
https://manabow.com/money/index.html#part
1、お金が出来た理由
お金がなかったほどの昔、物の交換をしていた。
漁師は魚を食べられるけど、果物は自分で取らないと食べられない。
そこで、釣った魚と果物を交換していた。
けど、果物を持ってる人が魚をいらなかったら?
漁師は果物を食べられない。
その問題を解決するため出来たのが「お金」です。
漁師は魚とお金を交換することによって、お金と果物を交換することが簡単になりました。
さらに、新しい釣り竿が魚100匹と交換だとしたら
魚が腐らないうちに100匹釣らないといけません。
けれど、腐らないうちにお金に交換することで新しい釣り竿が手に入るまで貯めておくことが出来ます。
そして、魚がなくても「新しい釣り竿があればもっと釣れる」と言ってお金を借りて、
借りた人に+αでお返し・・・ということも出来るようになりました。
お金によって、
1、物が手に入りやすくなった
2、魚の価値以上の物が手に入らなくなった
3、貯めておけるようになった
4、前借りできるようになった
物(サービス)を簡単に手に入れるために、お金はあるんですね。
その物(サービス)の価値と同等のことをして、お金と交換することが必要になります。
2、値段の決まり方
物のつくる人
物を売る人
(供給する人)によって決められます。
どれだけの時間がかかったか
どれだけの費用がかかったか
というコストによって決められます。
そこに、どれだけ儲けたいかという金額も加味されます。
それだけではなく、実際に欲しいという人のバランスも大事です。
与える側(供給)が適正な値段を付けても、買ってもらえなければ安くしなければならないし
高くても買いたい人(需要)が多い場合、値段を高く設定することもあります。
供給する人と、
値段は付けられない買いたい人(需要)
のバランスによって、最終的に値段が決まってきます。
この需要には、人によって変わってきます。
コップ1杯の値段が¥1,000だとして、
一般的に考えると「高い」と感じます。
しかし砂漠など水が限られている場合、喉が乾いてどうしようもない場合は「高い」と感じるかはともかく買う(需要がある)でしょう。
もっと一般的な例えだと、コンビニなどの駐車場。
田舎だと「無料」が当たり前ですが、都会やイベント会場付近の場合は「有料」です。
田舎に住んでる場合、都会は「高く」感じます。
一方、都会に住んでる場合、田舎は「安く」感じます。
人によって、同じものでも需要が違ってきます。
需要と供給のバランスよって値段が変わるということが知らなければいけません。
ただ、商売をするのに自由に競争していい(自由競争)のですが、
市場を独占するのは良くないとされています。
独占する=大きな力がある
ということで、無理に圧力をかける(相手業者の商品を売るな、など)ことは禁止されています。
1.他の売り手を邪魔する→私的独占
2.競争をやめるために売りと同士が話し合う→カルテル
3.店側に圧力をかける→再販売価格維持行為
3、お金に換算出来ないもの
魚とか水とか「物になる」ものや、
駐車場や習いごとなど「物にならない」ものがある中で、
お金に換算出来ないものもあります。
火事で消火したり、警察を呼んで対応してもらったり、
道路を歩いたり、公園を使ったり・・・
お金はかかるはずだけど、無料でやっていること。
これは国や地方自治体(県や市町村など)が与えている『公共サービス』というものです。
公共サービスは、
誰がどのくらい利用するか、入園料などを取り入れる、といったことが難しいため国などが管理しています。
これらのお金は、『税金』でもらったお金を使っています。
こういった公共サービスを汚く使ってたりすると、税金が増えるかもしれない。
そんな観点で公共サービスを利用してみれば、違った視点が見られるかもしれません。
使い道は、国の省庁の要望を元に財務省が取りまとめ
これを内閣が「予算案」として作成します。
これを完成させた「本予算」を国会に提出して、
話し合いをして最終的に多数決で決めます。
4、お金を手に入れる
お金を手に入れるには、働かないといけない。
なぜか?
お金が出来た理由、
つまり物と物を交換していたのを、もっと物を手に入れやすくするために「お金というものを使ってストックしておく」という考えが出来ました。
つまり、交換するための「物」が必要になる。
それなりの「物」とか「(物をつくる)労働力」「サービス」が必要になります。
欲しいものに交換する価値のあることをする
簡単な方法として、働くという選択があるということです。
5、お金の歴史
過去の江戸時代に「金貨」「銀貨」「銅貨」「藩札」というものが使われていて
(単位は「両」「分」「文」)
幕末には、外国からもお金が入ってきて混乱。
そんな中、明治政府は日本全国で使える制度づくりを実施。
1871年『新貨条例』が公布されて、「円」「銭」「厘」という単位がつくられました。
1両は1ドル、1両は1円と設定されたようです。
6、経済の状態
例えば、缶ジュース1本100円だったとします。
けれど、給料が今回良かったから2本買ったとします。
そういう人が多くなると缶1本150円でも売れるようになっていきます。
そうすれば売ってる人が給料を多くもらえるようになって、その人が缶ジュースを買うようになります。
その繰り返しで、どんどん給料が多くもらえて物を買えるようになって、
買う人が多くなるから売った人が給料多くなってその人もいっぱい買うようになって
買う人が多くなるから値段も上がって・・・
という現象を「インフレーション(インフレ)」と言います。
その活動が活発になりすぎると、缶ジュースが1本100万円となり、
すぐに値段が上がるようになるので給料日を待てずに値段が上がらなくなる前に買う、
という動きが出て銀行もお金がなくなり、活動がストップという事態に陥ります。
これを「ハイパーインフレーション」と呼ぶようで、実際にドイツなどで起こり札束が紙くずのように扱われたようです。今では考えられない話しですが・・・
こういった事態にならないように、日本でいうと日本銀行(通称:日銀)がお金をつくりすぎないようにコントロールしています。
さらに。「円高」「円安」「ドル高」「ドル安」という言葉があります。
ドルと円を比較して、ドルが買われると円は安くなり・逆に円が買われるとドルが安くなります。
つまり円・ドルの高低はは相反することになります。
円の価値が高い(円高)のに輸出する(あげる)と損して、逆にドルの価値が低くて国内に輸入(もらう)すると得します。
なので輸出はドルが高い時(円が安い時)・輸入はドルが低い時(円が高い時)が良いと言います。
7、銀行の役割
銀行はお金の預かり所、という機能もありますが
サラ金のようにお金を貸す機関という面もあります。
住宅ローンなどがそれにあたります。
例えば家を買うときに3000万円一括、というのは貯金がなくて現実的ではない。
けど一括で払おうとすると、定年(60歳)になるまで家が買えません。
そんな時に銀行から借ります。
銀行はみんなから預かってるお金を、家を買う人に貸します。
返してもらう時は多めに返してもらいます。
これを「金利」と言い、銀行の利益になります(金融仲介)
だから、貸す時(家を買う人は借りる時)はその人がちゃんと返してくれるか審査をします。
みんなから預かってるお金(本源的預金)を貸してほしい人に全部渡してしまうと、
預けた人がATMで下ろす時にお金がなくなってしまいます。
そこで、ある程度お金を残しておいて(準備預金)残りを貸すというスタイルを取っています。
準備預金の金額は日銀が決めているようです。
さらには、支払い機能も行っています。
例えばネットで物を買った時に、買ったお店にお金を渡すのではなく銀行に預けて送金したり
光熱費を銀行に預けてあるところから引き落とししてもらったり、
直接やり取りしなくても銀行を介して決済することで、行く手間も省けます。
そうすることで、家を買いたい人がお金を借りることが出来て、いつでも引き出せるようにお金を預けることが出来るようになっています。
この信用が崩れると、みんな預けなくなって家を買うお金も銀行は貸せない状態になり
引き落としなどの決済も出来なくなってしまいます。
銀行というのは当たり前になっていますが、本質は信用が大事になってきます。
8、日本銀行(日銀)の役割
国の中枢の銀行は各国で「中央銀行」と呼ばれ、日本の中央銀行は日本銀行になります。
普通の町中にある民間銀行と違い、
日本銀行に一般人はお金を入れることは出来ません。
代わりに日本銀行は、紙幣を発行しています。
あとは、政府からの税金などを管理していて、給料や公共事業は日本銀行が扱っています。
あとは、一般の民間銀行から見たお金を預ける場所が日本銀行になります。
預けておいて、金利が上がったら日本銀行から金利分もらって運用・・・などをしています。
もうひとつ、景気のコントロールも同時に行っています。
日銀から民間銀行へ貸し出す金利を「公定歩合」と言いますが、民間銀行が金利設定を上げているとうまくコントロール出来ません。
そこで、日銀から民間銀行の国債のやり取り(売買)で景気を促すことをします。
これを「オペレーション」と言います。
日銀が国債を買って、その代わりに現金を民間銀行に渡すことを「買い(入れ)オペ」
日銀が現金を受け取り、民間銀行に国債を渡すことを「売りオペ」と言います。
買いオペをすると、民間銀行がお金を多く持つことになるので多く一般ピーポーにお金を渡せるようになり、デフレから脱却するよう仕向けます。
売りオペはその逆です。
主にこの4つが、日本銀行の役割になります。